幹線道路や高速道路の工事、ケーブルの取替、水道管の点検——交通量の少ない時間帯に行われる作業は少なくありません。当社でも夜間の現場を多く担当しています。日中とは条件が変わるため、警備の考え方も変わります。夜間工事で私たちが気をつけていることをご紹介します。
1. 「見えること」が最優先
夜間の事故は、ドライバーが規制に気づくのが遅れることで起きます。そのため、認知させる距離を日中より長く取ります。
- 反射材付きの装備と、点灯式の誘導灯を使用する
- 規制帯の手前に、予告の標識・矢印板を余裕をもって設置する
- カーブや坂の先が現場の場合、手前の見通せる位置に警備員を配置する
雨の夜は、路面の反射でライトが乱れ、視認性がさらに落ちます。雨天の夜間は、晴天時より配置を厚くする判断をすることがあります。
2. 合図は「無線+動作」で二重に
片側交互通行では、両端の警備員が互いの状況を把握している必要があります。夜間は相手の姿が見えにくいため、無線での連絡に加え、誘導灯の動作でも状況が伝わるようにします。どちらか一方が途切れても判断できる状態を保つのが基本です。
3. 近隣への配慮
住宅地に近い現場では、警備員の声や誘導灯の光も、深夜には目立ちます。
- 不要な笛や大声を避け、動作と灯火で伝える
- 照明の向きが住宅の窓に入らないよう、作業側と調整する
- 迂回をお願いする際は、時間帯にふさわしい声量と説明を心がける
工事そのものへの苦情は、警備員の対応が引き金になることがあります。現場の印象は、最初に接する警備員で決まるという前提で臨んでいます。
4. 警備員側の体調管理
深夜帯は注意力が落ちやすい時間帯です。休憩の取り方、交替のタイミング、夏場の熱中症や冬場の低体温への備えを、現場ごとに事前に決めておきます。警備員が安全でなければ、現場の安全も守れません。
5. 費用は日中と変わります
深夜帯の作業には、労働基準法にもとづく深夜割増賃金が発生します。そのため夜間の警備費用は日勤より高くなります。ご予算を検討される際は、この点を織り込んでおいてください。費用の考え方は交通誘導警備の料金はどう決まる?で詳しくご説明しています。
夜間現場の実績
株式会社熊元商事は、地中ケーブルの取替・調査工事、水道管の維持管理点検、港湾部の道路工事など、夜間の交通誘導警備を継続して担当しています。実際の現場の様子は実績紹介で写真とあわせてご覧いただけます。
夜間の規制計画についても、配置の考え方からご相談いただけます。